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MonotaRO 今回の1Q決算評価

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主力株のモノタロウですが、決算出ました。

今回もこのコロナの状況ですが、しっかりとした数字叩き出してきて頼もしい限りです。

数字や決算資料で気になった点や自分の中でのポイントをまとめるので少しでも参考になればと思います。

売上、利益ともに2桁成長を維持

売り上げ、利益ともに2桁%の成長率。トップラインだけではなく、利益もしっかりと成長しているところに好感、安心感を覚えます。

通期でも20%弱の成長率を見込んでいますが、コロナ影響は未反映です。

ビジネスモデルとしての私の捉え方は「Amazonの工具・間接資材版」ということで認識しており、ニッチ分野ではあるもののこの分野での評価やポジションは他の追随を許さないところまできていると見ています。

まだ、中小企業の多くが間接資材をバラバラと直接購入することが見受けられ(ところによってはまだFAX)この部分の開拓余地はまだまだあると感じています。

今回のコロナショックが企業の調達のあり方にも一石を投じることとなるでしょうし、そのこと自体はモノタロウにとってポジティブに働くと見ています。

実際に私の勤めている会社でも消毒液やマスクなどをモノタロウさんから調達しました。同様に、便利さを感じた企業は少なくないはずです。

コロナによる業績への影響は?

決算説明資料で気になった点は上記のコロナ影響に関するスライドです。短信にも記載されていますが、現状通期業績予想についての修正はありません。が、これはまだコロナの影響を反映される前のものです。

その上で、上記のスライドだといくつか影響が見られると記載されています。

注目ポイントは以下の通り

1、新規顧客が増えた

 これは、今回のコロナショックを受けてなんとか資材の調達を絶やさないためにモノタロウに行き着いた企業が多かったということでしょう。記載には個人からの流入も増えているということです。

新規顧客の呼び水に結果的になったということですが、一方で個人顧客が継続的に使うイメージは無いため会員増加が必ずしも業績に連動するわけでは無いということを理解しておく必要があります。

2、大企業連携事業の進捗に遅れ

  モノタロウの事業の一つとして、大企業の間接資材システムとモノタロウを連携させて大口の需要を取り込むという事業モデルがあります。売り上げ比率で言うと2割ほどと言うことですが、今後はこの開拓も継続的な売り上げ増に繋がることから個人的に注目しています。

そのシステム連携からの売り上げが20%弱、減っていると言うことです。シンプルに企業活動が止まっていることで不要不急の支出を絞っていることに起因しているのでしょう。

そう考えると、4月以降の2Q決算は一転して大きく苦戦することが想定されます。経済活動の復調なかりせばマイナス要因となりますし、実際に平均単価も7%ほど下落していると言うことです。数量と単価両方減ることは大きく売上減に影響すると見ています。

従って、1Qがいいから2Qもいい!と単純に考えられないことは当然ながら考えておくべきところでしょう。

3、従業員への特別手当てなど追加の負担

 1.1億円の特別支出になるため、単純に利益減の要因です。通期の利益が185億を見込んでいるため、微々たるものかもしれませんが今後の自粛延長となればこの点も注視すべき点です。また、新規物流施設の工事もストップしており、計画延期に伴い費用が発生するとすれば手当てと同様追加支出となります。

以上からして、今回の決算を手放しで喜べません。2Qがむしろ、鬼門だと見ていますので、大きく下げるなら買い。中長期なら2Q超えてから買っても遅くはないと考えています。決して今の株価は割安局面ではありませんので、高音つかみは避けたいところです。

決算資料で改めて感じる、会社の愚直さ

改めて、モノタロウの決算資料の良いところは派手さがないと言うところです。とにかく彼らの中でのKPIがブレていない。

モノタロウはとにかく商品をリーズナブルな値段で、素早くお客の手元に届くようにする、と言う点に邁進しています。

そのために、販管費をコツコツとカラ雑巾をこれでもか、と絞る形で毎年削っています。上記のグラフについても、地道にコツコツとだけれども確実に右肩下がりの低減グラフとなっていることが見て取れます。

同様に派手な広告を打つのではなく、SEO対策を地道にとってウェブからの流入率を高めるためが第一と考えて取り組んでいます。

決して派手さはありませんが、やるべきことは彼らの中で「イノベーション」ではなく「カイゼン」であることが読み取れてきて、またその舵取りに正しさと好感を感じます。

個人的にはこのまま売り上げと利益の成長が鈍化しない限りは、安心してホールドするつもりです。今までの間接資材の調達の仕方はもっとAmazon化して企業が便利さを享受する流れは変わらないはずです。

海外にも展開の足場を広げている同社については、業界の中での圧倒的なポジションもあり、この分野のトッププラットフォーマーと言うのは揺るぎません。

安く買って、持ち続ける。その姿勢をぶれずに引き続き主力銘柄として貢献してもらえればと思います。

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