最近は、EPSが伸びている企業(=成長株投資)に加えて
DCF法(割引キャッシュフロー)で企業価値>株式価値になった時に銘柄を仕込むことも行っています。
DCF法の細かい理解なんかは他のHPでたくさん解説されているので
そちらに委ねます。
今回は私の場合、どうしているかに絞ってお話しするようにします。
①エクセルシートに必要事項を入力する
エクセルは上記のHPからダウンロードできるので、こちらをカスタマイズして使用しています。
そして、色々な理解をすっ飛ばして私の場合の数値前提は
・割引率2〜3%に設定 (後述しますが、基本的にはある程度の時価総額を持った大型株前提)
・永久成長率0〜1%に設定(PERが高めのものや、まだ成長フェーズのものは1%に)
・フリーキャッシュフロー 成長がないという前提に立って入力
です。
この数字に設定している背景ですが、企業価値に対してある程度市場でも理解が浸透している大型株が前提となっています。小型株だと、将来価値などを織りこみづらい、企業価値以外の思惑が価値に含まれる、などのリスクがあるため正しい価値算出がしづらいと考えています。
したがって、割引率も相当低いものになっています(通常の企業財務論だと5〜7%) 割引率が低いというのは、将来においても強固なビジネス基盤で永続的にキャッシュフローを創出するという前提に立っているからです。
そして、フリーキャッシュフローについても同様で永久的にこのキャッシュフローを創出するであろうマシーンとみなしての算出です。3期程度見て、変動が大きい場合は私の場合は平均を取ったり最低値を入力したりなど、数字をいじって企業価値の変動幅を見るようにしています。
②エクセルへの必要事項入力はバフェットコードが便利
以外と、四季報だとフリーキャッシュフローと有利子負債を調べるのが面倒くさいです。が、バフェットコードはリサーチすればワンクリックで出てくるので時間の短縮になります。
3期分の数字が出ているので、ここ数年の推移を肌感覚で調べられます。
時価総額もここで調べられるので、エクセルシートで出てきた株式価値と見比べて
時価総額<株式価値
となっていればいいわけです。
③数字入力後、想定の上限・下限の数字を入れてみて幅を知る
上記の算出方法は色々な変数を省略、あるいは独自の見解(特に割引率)に基づくものであるため、それが正解ではないということを肝に銘じておく必要があります。
時価総額と株式価値の乖離が大きければ大きいほど、投資機会として有益ではありますが一方で「この算出した株式価値は正しいのだろうか?」と疑ってかかる見方も重要なわけです。
場合によっては、数字には出てこない事業環境の悪化や、技術力の低下、などがそこに含まれているのではないか、と少し立ち止まって考える。
あるいは、この数式自体が誤りなのではないか?と考えるのがいいと思います。特にフリーキャッシュフローの数値と割引率の設定だけでだいぶ算出される数字が変動します。
したがって、自分なりの上限と下限の数字を入れてみて数字を比較するのが一番賢明です。
④一旦は監視銘柄としてストックして、冷静になる。その上で相場急落時に仕込む
これは、安いからといって高値づかみするリスクを避けるためにそうしています。 特に、決算で大きく下げたからチャンスと言って買う!というのは個人的に控えています。
なぜならば、そのタイミングでは数字に出てこない目に見えないリスクを織り込んでいる可能性があるからです。
その場合は、長らく回復しない可能性もありますし前提となるフリーキャッシュフロー等も変わってくる可能性があります。
よって、VIXショックなどのわかりやすい下げのタイミングで買い込むと自律反発含めて、比較的簡単にプラスに転じることが多いのでオススメです。
▪️DCF法で割安と算出した銘柄
最後に私の場合、どの銘柄をこの計算方法で割安と判断したかを参考までにお伝えしておきます。
・リクルートHD ・ダイキン工業 ・ピジョン ・寿スピリッツ
・シスメックス ・HOYA ・エムスリー ・良品計画 ・小松製作所
だいたい、時価総額5000億円以上がほとんどですね。
ただ、全ての気になる銘柄にDCF法算出していると面倒くさいので
ある程度自分の中でスクリーニングかけて、良いと思った銘柄のさらなる深堀ということで使うのが
労力を考えても一番効率がいいかもしれません。
私のスクリーニングについては、また機会を設けてお話ししたいと思います。
今日はこのへんで。