Categories: 銘柄分析

2020.2月時点の監視・保有銘柄

2月時点の監視銘柄・保有銘柄は以下の通りです。

ちなみに、前回は10月時点のものですがこちら。

・リクルート

中長期のindeed事業大化けに期待。年率30%以上の成長力で今後数年で大きく収益化する可能性大。すでに、利益でも貢献し始めており3Qも、indeed+グラスドアのHRテクノロジー部門は堅調。国内の人材派遣およびメディア事業で安定したキャッシュを生み出して、どんどんんHRテック部門に投資してほしい。

人材部門においては、GAFA以上のプラットフォーマーとなる可能性を感じている。Googleなどの競合の状況が気になるところだが、肩を並べるほどのものはないと言う見方。個人的には国内の求人サイト系の人材銘柄が変調をきたしているのは、indeedの影響では?と見ている(じげんなど)

M&Aについても、出来ることならindeedを補強する様な案件であって欲しい。そして、稼いだキャッシュで次の戦略としてHRテックのスタートアップを囲い込む形で出資からの利益成長も見込みたいところ。

・ダイキン工業

買収巧者。冷媒から機器まで一貫して保有する技術の強みと、製造技術力。空調は地域ごとに文化が異なるし、季節変動も多いため製造の高いノウハウが必要。そこは、他社で追いつけないほどの水準に達していると見る。稼ぎ頭の北米・中国の貿易戦争の影響がきになるところ。また、インドの開拓についても中長期で確立していくものと見ており、コロナの影響もありここ1年で上値を試す感じではなさそう。地合いで一時期より株価回復傾向だが、もうひと伸びする材料不足の感じは否めず。また、急速にグーグルやパナソニックなどが空調分野に力を入れる姿勢が見えるなど競争環境変化の可能性も注視したい。

エアコンは家の中でのIoT一等地という認識が定着しつつあり、スマートホーム実現のキーデバイスと見ている企業が出てきた。相場全体が下げた時に安く仕込みたい。

・JIA(ジャパンインベストメントアドバイザー)

本決算で今期は前期比マイナスの数字。一方で、ずっと監視していた通り期ズレであったため、来期以降は回復が楽しみ。優待もあるので現物でゆっくりと保有。

1年近くしっかり保有してわかったのは出資金が積み上がっていれば、しっかり利益に繋がることが分かったのと、結構期ズレは頻繁に起きることが分かったのでそのギャップでさらに仕込めると面白い。

・小松製作所

マイニング(鉱山機器)企業を最近買収してフルラインナップ。機器のI o T化や、メンテナンスで稼ぐ事業構造は他社にない強み。為替想定がかなり保守的。通期で見直し期待。AIとの擦り合わせ型モノづくりのビジネスモデルは今後収益に大きく貢献するものと確信。中期経営計画はパッとしない印象。

坂根さんの時のような強いリーダーシップをあまり感じないのが気がかり。すぎ中国指標はいまだ底入れ感は見えないため今買う感じではない。1年近くは上値が重い展開が続くのでは。買いは相当先か。

ただ競争環境としてはキャタピラーに先行する形で5G・AIなどの先進技術を取り込んで建機メーカー→スマートコンストラクションのサービサーとして脱皮を図ろうとしている。この先行投資が、中長期の競争力につながると期待。

・エムスリー

医療・製薬マーケ分野のGAFA。圧倒的な独占的ポジション。本決算良好、直近高値を更新。まだまだ成長局面と見る。最近は日本アルトマークの買収、LINEやdocomoとの協業や先端ベンチャーへの出資など積極的に次の種を蒔いている印象。治験や医師、製薬マーケなどで得たビッグデータを元に再現性の高い先端医療投資など、今後はソフトバンクグループのような投資会社へ脱皮していけると面白い。今回の決算も順調な数字。特にメインのプラットフォーム事業でも再成長の兆しを見せて、強さを見せた。この辺りは日本アルトマークの買収効果か?だとしたら継続も期待できるので楽しみ。引き続き主力としてガチホールド。

エマージング(先端投資)分野と海外がまだまだ開拓余地があり、売り上げ・利益ともに強さを見せている。プラットフォーマーとしての優位性は揺るがず安泰。

・良品計画

無印良品という圧倒的なブランド力。熱狂的なファンや、生き方を変えさせるだけの力がある商品力。アジアだけでなく、全世界で展開。国内はニトリ・ユニクロとの競合があり、稼ぎ頭の家具・衣料品が苦戦。海外展開が順調に進んでいるので、このペースで進んでいって欲しい。また、冷凍食品をはじめとした食品分野への拡大は「食の安全」を背景とし、かつ競合他社がいないため売上につながるものと期待している。足元は相当割安と見ている。直近の決算は弱く、海外含めたサプライチェーンの構築が課題であり、組織改革や現地生産あたりのニュースがチェックすべきところ。一方で

ブランド価値の毀損ではないため、景況感の回復と海外展開が順調に進めば数字はついてくるものと期待。世界各国で「無印ファン」が存在しており、このブランドの強固さを正しく認識すべき。

・ZOZO

アパレルをITで変える力あり。ファッション×ITはウェブデザインやインターフェースなど、他イーコマースと違い擦り合わせ力が試されるとみており、ポジションに揺るぎはない。

前期からは原点回帰の正しい戦略を取り直せた。ゾゾタウン事業で得たキャッシュを使い、中国事業など次の成長マーケットで成功できるかがポイント。足元では広告など店舗支援のビジネスがどれだけ貢献するか次の決算に注目している。

ヤフーによる買収はポジティブとみており、流入数が増えることにより再成長が国内でも期待できる。一方、アリババなどソフトバンクグループの中国コネクションをうまく使うことでいったん挫折した、中国事業も軌道に乗る可能性を感じている。paypayモールの影響が出てくる次の決算からが重要なターニングポイントと見ている。

・弁護士ドットコム

リーガルテックの代表格。クラウドサインは、普及期だがスタンダードを握る可能性あり。他が手がけていないため、独占に近い。

祖業の弁護士支援で稼いだキャッシュを普及機のクラウドサインに徹底的につぎ込むフェーズ。クラウドサインも単価向上や無料の範囲を狭めるなど、徐々に収益化の手を打っているのは巧みな経営手腕。

クラウドサインだけでなく、税理士ドットコムや法務ビジネス部門の士業支援など再現性の高い、事業の水平展開は早期の利益貢献につながるものと見ている。クラウドサインはCMが本格開始するなど広告費用が先行し、意図的な踊り場に数字自体はなると思うが売り上げがしっかり伸びていれば問題なし。直近決算では、CM効果も出始めていると見ている。

・シスメックス

血液検査機器、世界でトップシェア。個別化医療が進む中で、血液分野を取っていることが強み。企業価値と株式価値がほぼイコールになるまで下落して調整完了。ようやく株価が上向いてきた。

ヘマトロジー分野で稼いだキャッシュをバイオ診断薬分野での成長に活かせるかどうか。4月に稼働した拠点も含め、ライフサイエンス事業の利益貢献が加速すると、株価も上昇気流に乗るのではと思っていたが現状は停滞気味。

中国分野での弱さが目立つが、今後はカスタマイズされた医療(個別化医療)を受ける時期は近いうちに到来するとみており、そのキーテクノロジーがヘマトロジー分野。そこを抑えているシスメックスの強さはどこかで製品・サービスとなり評価されると期待しているので買い場を探りたい。

今は、積極的に買う理由がまだ見出せず。

・寿スピリッツ

お菓子の総合プロデュース企業。北海道の銘菓、ルタオブランド保有。決算も良好。インバウンドの恩恵をもろに受けている。お菓子分野におけるSPA企業であり、高収益体質。今後は海外展開が成長基調になるかどうか、インバウンドの売上目標が少し高すぎるのが気がかり。

短期的にはインバウンド需要をがっつり取り込み、数字も想定以上に伸長。少し過熱気味なので、調整局面で割安さが出たら徐々に買い始めたい。コロナの影響で直近下げたが、次の決算で数字が出たらさらに下げる可能性が高いと見ているため買い場はもう少し先か。

・モノタロウ

工具版Amazon。対象は全法人企業になるため、まだまだ拡大余地あり。低販管費でローコストオペレーション。物流・配送費の上昇を吸収できるかどうかが重要だが、物流拠点の拡張や新設検討など当面は投資拡大フェーズのため、利益を圧迫する可能性が高い。

直近の決算では、ロボットや物流拠点の効率化で物流コストの低減が見える。新拠点解説など、まだ拡大フェーズなので拠点の効率化も水平展開をして地道にコツコツと愚直に取り組んでほしい。

これも暴落局面で丁寧に拾いたいところ。拡大フェーズが続く限りは手放す理由なし。

一方で、次の事業の柱として海外展開・水平展開のいずれを打ち出すかが気になるところ。親会社グレンジャーとの兼ね合いもあるので、自由にできるわけではないことは留意。

大企業の購買システムとの連携はどんどん積極的に進めて欲しい。ここは大きく利益貢献する安定事業と見ているため、期待大。

・ミズホメディー

インフルエンザ検査キットで有名。派手さはないが着実に業績を伸ばしている。遺伝子検査やピロリ菌、マイコプラズマなどの細菌系の診断キットも開発中。

迅速診断というコンセプトのもと、ボリュームゾーンの検査ニーズにしっかり対応している感じ。

インフルエンザが終わったタイミングでいったん売られ、秋冬にかけて見直し買いが入る季節性もある銘柄。今回は減配で、大きく売られているが週足で見ると2000円から3000円のレンジで動いている癖の強い銘柄。

逆にそこをうまく利用したい。

・学究社

市進ホールディングスによる買収の思惑期待と、都内の難関進学校向けに絞った事業戦略に好感。業界の中で一定のポジションは確立しているので、しっかり生き残るか買われるかのいずれにせよ美味しい二択にほぼ絞り込まれている。

・鎌倉新書

エンディング(終活)分野におけるプラットフォーマー。なかなか切り込みづらく価格の硬直性が高い分野だからこそ、ITによる情報公開や合理化が活きる。

墓、仏壇、葬儀の3分野のプラットフォームがメイン。高齢化社会とITリテラシー世代の高齢化に伴い市場は確実に拡大する。ただ、海外展開の再現性は文化によるところが大きく、新事業の柱がどうなるかが見通せない。今期は利益が踊り場となるため、本業の堅調さと新事業の進捗が決算注目のポイント。

新事業の柱としては終活としての遺品整理や遺言状作成などのコンサルティングなどに展開。方向性としては正しいので、あとはうまくマネタイズできるかどうか。

・エラン

全国の病院や介護関連施設を通じ利用者に身の回り品などをレンタルする『CSセット』提供。この分野では先駆者であり、病院施設にも認知度向上で導入施設が急拡大。

次の成長ストーリーが気になるところがだが、全国の病床数に比べてまだまだ圧倒的に足りていないのが現状で、当分は拡大フェーズが続いているか売上成長率を軸に要チェック。

白衣の制作を手がけるクラシコと業務提携。戦略として、病院に深く入り込むことは間違っておらず非常に良い提携と見ている。

チャートで見ると、各決算上髭つけて押さえつけられている印象があるためこのタイミングで丁寧拾い続けておきたい銘柄。

・イーギャランティ

売上債権など企業の信用リスクを引き受けるビジネスモデル。企業はリスクヘッジとなり、イーギャランティは保証金として売り上げが立つ。

引き受けたリスクは金融機関に再保証という形で提供されるため実質、リスクをそのまま保有しているわけではない。

わかりづらいが「企業における信用リスク取引のプラットフォーマー」と個人的にはとらえている。

したがって企業の信用リスクについてのデータがどんどんたまっていくため、ここから派生する信用調査などの新たなビジネスも生まれてくる。

一方で、市場規模としては200兆円とも言われ、地道に受注を獲得していけばまだまだ成長できるフェーズ。実際には競合もほとんどおらず、手つかずの空白地帯。

不況期には企業倒産など信用リスクが増えるので、マイナスとも見えるが一方でリスクヘッジのニーズは増えるため売り上げ拡大の場ともいえる。

当分の注力分野としては事業運営の間接コストを低減する、とmonotaroと同様地味だけれどコツコツ取り組むべき分野。

実際に変動費が減れば、信用リスクの引き受けはストックビジネスのため利益にそのまま貢献する。

事業モデルがわかりづらいだけで、実はすごく秀逸なビジネスモデル。

カナミックネットワーク

自治体・介護施設向けのクラウド業務システムを提供する企業。業務システムのクラウド化は介護施設だけでなく、どの分野でも移行が進んでおり遅かれ早かれ全システムがクラウドに移行するものと思われる。

その中で、自治体(全域)と介護施設(各拠点)の二階建てでシステム導入を展開しているところがカナミックの強み。

介護施設は慢性的な人手不足であり、業務改革が叫ばれている中クラウドシステムによる業務効率化は導入する側にもメリットあり。

今後は、プラットフォームを活用した広告事業など同時に次のビジネスの種を育てつつ堅実に売り上げを伸ばしていけば楽しみな銘柄。

旅工房

インターネットチャネルに絞った販売戦略。店舗や人件費などの固定費を減らしつつ、それだけでは落ちてしまう個別の案件をコンシェルジュが対応してカスタマイズしたパッケージを販売する、と言うITと人の良さのハイブリッド販売戦略。

法人事業については、MICE向けがメインとなっており欧州方面に強い。

会社の戦略としては販売システムやSEO対策など、利便性や集客の向上と地味ながらも正しい戦略を取っている。今期は意図した踊り場を計画しており、利益超過だがシステム投資に振り分けるため来期に期待。

足元ではコロナの影響で他インバウンドと同じく、弱含んでいるが出来高が伴いながらの上昇のため、上値トライはまだあると見ている。

本決算以降の業績見通しが気になるところ。

今日はこの辺で。

stoam1007

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